配信ライブとリアルライブの差とは

ノウハウ
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こんばんは!シンガーソングライターの廣野ノブユキです。

最近では様々な高品質・高音質のプラグインやソフトウェア音源が出ていて、それを使えば自宅でも良いクオリティの音源が作れますよね。
もっぱら私も、いわゆるDTM沼に両足を突っ込んで趣味枠の貯金を躊躇なく流し込んでいます。笑
さて、実は今週末の8/8(土)に初めての有料配信ライブを行うことになりました。場所は下北沢にある会場で、「月と流星群」さんという配信型ライブハウスを運営されている方と共同で行う企画です。
これまで弾き語り配信といえばツイキャスやLINE LIVEで経験したことはあれど、有料配信というものは初めてです。今日はリアルの場所で行われるライブとの差について考えてみたいと思います。

演者目線で考えると…

演奏をする側=演者目線としてこの差を考えてみます。
今回ですと自宅からの配信ではないので、僕自身は外へ出向くわけですがやはり目の前にお客様がいないのは肌感としてだいぶ違うだろうなとは容易に想像がつきます。音声のみの配信、いわゆるラジオ配信ではないため僕の演奏している姿は皆様に見て頂けるわけですが、やはりあのステージから見える皆さんのキラキラ光る目や体の揺れを感じることが出来ないのは演者としてかなり違ってくる感覚かなと思います。

反対に良い面を考えてみると、まずアーカイブを残して当日以降もライブをお客様に楽しんで頂けるということ(これって演者目線ではないかも笑)が挙げられます。演者として、これは誰しもが思っていると思うのですが、あの一瞬の熱・感動・感情の揺さぶりに命をかけているところがあるんですがこれは一種の演者のエゴとも言えて、その会場に来れない遠方の方たちを置いてけぼりにしているとも言えるなぁと思っています。

今回の配信ライブで、今日現在まで既に何名かチケットをご購入頂いていますがその中にも普段ライブに来れない遠方のお客様がいらっしゃいます。その方達に直接ライブの熱をお届けができる!これは演者目線としてすごく嬉しい!単純に嬉しい!という感情は非常に強い原動力になります。

音楽の力はとても強いですが、生ものです。Youtubeの動画として作品をあげる→いつでも見れる状態にしておく→お客様が見るという流れもとても素晴らしいのですが、やはり同じ時間・空間を共有して、同じ音を楽しむというリアル感が、実は配信ライブのようなデジタルの場でも表現できるなぁと思っています。

その他感じる点としては、僕はライブに来て頂くことに関して「かなりハードルが高いこと」だと思っていて、実は他のアーティストの仲間よりもこの点は比較的強く思っています。僕自身が「本当に気に入ったアーティスト以外はまずライブに行かない」タイプなのでこの点においてはかなり敏感です。だから来て頂いた方には必ずそのライブに来るためにかけた時間・労力・お金以上のものをお返ししてお帰り頂くということは僕にとってMustなミッションです。それは例えば「きちんと握手をして直接目を見てお礼を伝えること」だったり「ご購入頂いたCDには一律の『ありがとうございます』だけでなくその人に宛てた手紙のようにメッセージを書かせて頂く」といったことだったり、写真を撮ったりサインを書いたり…そのお客様が求めていることは様々です。リアルですと時間は当然かかるのですが、僕は毎回それを欠かさずにやってきました。なぜならチケ代¥2,500+ドリンク代¥500+交通費往復¥2,000+行き帰りの人混み&電車¥プライスレスに見合う価値は、そこまでしてようやく返せると思っているからです。もっと僕がカッコ良くて歌が上手くて天才的なカリスマならそんなことしなくてもいいのかもしれませんが、ドライめに見て僕にはそのポテンシャルは一つもないです。
だから、ちゃんと毎回そうやって価値を届けたいんです。
長くなりましたが、その「ライブに来るハードル」が配信ラ

イブにおいてはまた変わってくると思っていて、そうするとお客様への還元の仕方はまた別の方法がいいんじゃないかと思っていました。だって握手できないし写真も一緒に撮れない、お客様と直接関われない(コロナ禍ではベスト)ですからね。この点に関しては多分音楽業界がこれから直面する一つの課題だと思います。僕は先日行われたサザンオールスターズの配信ライブで、一種の「ライブ以上」を体感しました。これについてはまた別で記事にします(一生終われない笑)。

逆にお客様目線で考えると…

ここからは反対にお客様(視聴者様)目線で考えてみます。
前述の通り僕はこの前サザンの配信ライブで大感激した男の一人です。それも踏まえた感じになってしまうと思いますがあしからず。お客様にとって配信ライブでは、まずあの「熱」を感じることができません。この記事を見てくれている人はおそらく「あれね」と身に覚えがある方ばかりかと思いますが、あれです。あれはまじで強くて、他には変えられません。あれがあるから音楽が(リスナーとして)やめられないし、辛い時に支えてくれる・救ってくれるし、頑張りどきに背中を押してくれます。これについて現状のテクノロジーでは配信環境、詰まるところ「低遅延な配信速度」「高解像度の配信映像」「高音質な音質(最近行われた山下達郎さんの配信ライブは凄かったらしいですね…!!)」を出来る限り上げていく他、リアルライブでは見れないであろうアングルからの撮影や、ならではの演出をもってお客様に「非日常」を味わって頂くことが挙げられます。しかし、実際にその場にいないということは100%の非日常を味わえません。これは事実です。バーチャルで行くディズニーランドに1万円近いチケットを払いたくありません。もはやあの人混みにこそ価値があるんじゃないかとすら思えてきました。笑

話が逸れました。つまりお客様目線としては、そのライブ自体での「ライブ感」が削がれることは承知の上で、それ以外の付加価値の為のチケット代ということになります。実際に僕がサザンの配信ライブで「いやぁ〜これでこのチケ代は安い!」と思えたのは(実際ライブ自体でも余裕で元はとれた感覚でした笑)自分の好きな音響・音量で聴けること、好きな場所で楽しめること、そして当日以降のアーカイブ視聴とファン同士の「熱シェア」でした。

一つずつ簡単に見ていきましょう。好きな音響・音量で聴けること。これは僕が音フェチであるが故の嗜好だとは思うのですが、リアルライブだとその箱(ライブハウスのこと)特有の音質があったり当日のPAさん(音響スタッフさんのこと)の腕前によってかなり高揚感が削がれてしまうことがあります。「うわぁ〜高音シャリシャリすぎ…!!耳痛ぇ。。。」だとか「ギターの音(ドラムの音とかよくある)デカすぎ…!!ボーカル聴こえないじゃん。。。」みたいな経験ないですか?僕はあれ、すごく嫌です。笑「あ〜損した」って気分になるのをグッと堪えて楽しい気分に無理やりもっていきます。それくらい音質って大事。それを配信ライブなら「いつも自分が聴いているイヤホンで」「このくらいのボリュームで(なんならアップテンポはちょい大きめとかできる)」聴けるのはすごくメリットに感じました。僕なんかはレコーディング用に常にヘッドホンが2つ、ノイズチェック用に1つヘッドホンがあり常に3つは時と場合に応じて使い分けています。サザンのライブを良いヘッドホンで聴いているあの瞬間は格別でした…!!

次に好きな場所で楽しめること。その人それぞれに落ち着く場所ってありますよね。僕は実際ライブハウス=落ち着く場所ではありませんでした。まず人が近い。満員電車かと思うライブもある。女の子が横にいたりしたら高確率で避けますしかなり気を使います。その心配が、ゼロ。素敵。風呂に入りながら、料理しながら、トイレに篭りながら、ソファでゆっくり、ベッドでぐっすり、なんてことも。これは非常に良い面です。僕は好きなメリット。好きなコーヒー淹れて一緒に楽しめるのもGood。

そして当日以降も視聴可能なアーカイブの存在。これはライブ当日が忙しい方も楽しめるという、ライブ自体の裾野を広げられます。すごく現代的で、ある種「生感」は削がれますが、参加できないというあのなんとも言えない心苦しさ(SNSでシェアされるあの参加者の方々の歓喜ツイートにとどめを刺されることもしばしば笑)がないというのは精神衛生上とても素晴らしいと思います。
最後にファン同士の「熱シェア」。「熱シェア」は完全に今思いついた僕の造語ですが、これがかなり楽しい。これにははっきりと原体験があって、これまたサザンの配信ライブのこと。ライブ終了後に、興奮がどうしても冷めやまずツイキャスでサザンの曲をひたすらカバーをする枠をしました(気付けば4時間笑)。ここに先ほどバーチャルで横アリを共にした方々が観にこられて、それはそれは楽しい後夜祭になりました。セトリについて感想を話し合ったり、あの演出、あの歌詞アレンジ、あのMC…などなど本当に楽しい時間でした。これってリアルでやろうとするとなかなかハードなんですよね。当日本当に横アリで行われていたとします。公演終了後は駅に向かってひたすら行列、満員電車。終電を気にしていたらまずもって4時間も時間を使えません。それにギターを持って歌うなんでライブ会場の真横にレンタル倉庫でも借りていなければ無茶です。それが配信ライブだとどうでしょうか。公演終了後はひとまず自分の中で余韻に浸るのも良し。速攻で友人にLINEを飛ばし「あそこのね!あれね!!やばかったね!!!」とスタンプを連打するのも、これ一興。誰かのZoomルームに入ってみんなで談笑するのも良いですね。アーカイブがあれば当日以降でも「この日のこの時間ね!」でいけちゃいます(しかも実際にライブアーカイブを観ながら)(ここ歌詞間違えてるね、とか言われてるの想像すると恐い笑)。「熱シェア」には大いなる可能性と娯楽の要素が詰まっていると感じました。

 

詰まるところ、「差」は?

結論から言えば、全く別次元のため比較対象ではない、と思いました。
先ほどチラッと出てきた言葉で、サザンの配信ライブに「ライブ以上を感じた」と書きましたが本当にその言葉の通りです。
ちょっと私見がボロクソに入っていて分かりづらいので一つまとめます。

リアルライブ
[Good]
・「あの熱」を感じられる
・直接会えるし写真撮れるし握手できたりする(コロナ禍ではBad)
[Bad]
・純粋に「ライブを観る」以外にお金・時間・労力がたくさんかかる
・制約が多い(時間的・空間的・音響的)
・感染リスクが非常に高い【NEW】

配信ライブ
[Good]
・ライブにない価値・体験を得られる(特典・アーカイブ・その他)
・楽しみ方が無限(時間的・空間的・音響的)
[Bad]
・「あの熱」を感じられない
・直接会えないし話すこともできない(いわゆる「本物」に会えない

ざっくりとこんな感じにまとめてみました。
これについては人によって様々なはず。

良かったらこれを見てくれたあなたの[Good][Bad]を教えてください(できれば僕の配信ライブを見た感想と一緒に実体験として頂けたら、必ず次に繋げます!)。

さいごに

今現在僕が思うことをつらつらと書かせて頂きましたが、いかがだったでしょうか。よければコメントも頂けますと大変ありがたいです。

このコロナというウイルスによって激変したこの社会。変わるべくして変わったシステム(テレワーク推進など)もあれば、変わるべきなのに全く変わらない日本のシステムも、目に見えてしまうと暗くなることも少なくないですよね。

僕はここ最近ずっと左耳が「キーーーーーーーーン」と鳴りっぱなしで(病院にも3ヵ所行き処方もしてもらっていますのでご心配なく!)音楽から少し離れたかったのですが、コロナが流行し様々なことが周りでも起きて「どうにか僕なんかにも誰かを明るくしたり喜んでもらえることはないか」と考えました。その先にはやっぱり音楽がありました。というかそれしかなかったです。今でもお世話になったライブハウスの方から連絡を頂いてお誘いを頂いたりしますが、どうも以前のような感覚で歌えない自分で、あの由緒正しき神聖なステージを踏んで良いのか、いやダメだろう、と考えてしまってお断りしてしまっています(本当はこのライブハウスも大変な時期、少しでもそばにいたいです…)。それでも通販でCDを買ってくださる方は今でも毎月いらっしゃるし、Youtubeに毎回コメントをくださる温かい方もいます。今の僕にできる範囲で、恩返し(というには恐れ多いですが)をさせて頂きたい思いで一杯です。

ここまで読んでくださる方は、既に相当なファンであること確定なので(すみません強気に出ました)これだけは言わせてください。

本当に忘れないで聴き続けてくださり、ありがとうございます。

ちょっと重く聞こえてしまうかもしれませんが、本心です。受け取れい(無理やり)

この素人にちょっと毛が生えたようなシンガーソングライターを、今でもCDやストリーミングで聴いてくださる方がいます。有難いです。この記事の名目とは全然関係ないんですが、そういう気分なので言わせて頂きました。ふぅすっきり。

よろしければ週末の配信ライブで、一緒にこの記事を推敲する為の証拠集めしましょう笑。
最後まで読んで頂きありがとうございました!

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